
高梨祐樹さんは、(株)ヤマハミュージックジャパンが運営するエレクトーンイベント等に『カスタマー』として呼ばれています。
※カスタマーの仕事は、イベントで使用されるエレクトーンの調整や不具合の修正を行います。
2018年の担当イベント | ||
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発表会(ヤマハ日吉センター) | 3月4日 | 川崎市教育文化会館 |
エレクトーンフェスティバル | 9月28日~30日 | はまぎんホールヴィアマーレ |
10月13日~14日 | はまぎんホールヴィアマーレ | |
11月23日 | キッセイ文化ホール | |
12月14日~16日 | 銀座ブロッサム中央会館ホール | |
12月25日~26日 | 相模原市文化会館(相模女子大学グリーンホール) | |
2019年の担当イベント | ||
発表会(ヤマハ日吉センター) | 3月20日~21日 | 川崎市総合福祉センター(エポックなかはら) |
エレクトーンフェスティバル | 7月14日~15日 | はまぎんホールヴィアマーレ |
10月4日~6日 | はまぎんホールヴィアマーレ | |
10月14日 | はまぎんホールヴィアマーレ | |
10月19日~20日 | はまぎんホールヴィアマーレ | |
10月27日 | ヤマハ目黒センター | |
11月10日 | 埼玉会館 | |
12月7日~8日 | よみうりホール | |
12月26日~27日 | やまと芸術文化ホール |
vivoで販売している電子ピアノ・エレクトーンはすべて、高梨さんによる丁寧なメンテナンスが行われています。
はじめに 外装チェックおよび動作確認
鍵盤・ボタン類(スイッチ)・ペダルの機能の点検や、雑音や発音に異常はないか等、まずは入庫時の状態をしっかりと確認してから、オーバーホールを開始します。

1. 分解
ステージアをパーツごとに分解していきます。
(リアプレート、上鍵盤・下鍵盤、脚鍵盤、スピーカー部分、デジタルユニットボックス等)



2. 清掃
エアダスターを使って、本体やそれぞれのパーツに付着したホコリを飛ばします。

3. 塗装
擦り傷や小さな傷は、補修や塗装をして目立たなくします。
※塗装を行うことが多いのは、PKカバー(ペダル部分のカバー)や鍵盤蓋です。

4. 分解した各パーツのチェック
不具合のある部分を修理・交換します。また、清掃することで回復する部品もあります。
鍵盤の点検
【鍵盤クッションの交換】鍵盤クッションが劣化するとタッチ感が悪くなったり、鍵盤からカタカタと音がするようになるので、劣化がひどいものは必ず新品交換しています。

接点シートの腐食や接点ゴムの汚れにより、発音不良などの症状が出ることがあるので、接点箇所をクリーニングするか、ひどい場合には部品交換を行います。

鍵盤の可動部に塗られているグリス(潤滑剤)は、エレクトーンを弾いているうちに摩耗していきますので、その塗り直しをします。

交換することが多い部品

腕木
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拍子木
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ペダルマット
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ボタン類
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ENC1・ENC2シート
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DAC1Aシート
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新品交換している箇所がある場合は、商品ページの状態のところに記載しています。
その他、機種や製造年によって、部品の交換や補修が必要な場合もあります。
リアプレートの交換
ELS-01・ELS-01C・ELS-01Xの一部製品で、リアプレートがはずれてしまう不具合が発生しているため、該当する製品のリアプレートは必ず新品交換しています。

鍵盤蓋の軸ユニットの補修
手や指を挟まないように、ステージアの鍵盤蓋は手を離してもゆっくりと閉まる作りになっています。しかし、その軸部分が破損してしまうと、蓋がバタンと閉まる不具合も起こり得るので、必要であれば軸ユニットの補修を行います。

5. 組立
分解したパーツを再び組み立てます。

おわりに 動作確認
最初と同様に、それぞれの機能を確認していきます。
ひと通り動作確認を終えたら、システムを最新のものにバージョンアップします。

最後に工場出荷時の状態に戻す作業(ファクトリーセット)を行い、メンテナンス完了となります。